tutumix diary
Life is tough and if you are stupid, life is really tough.
We don't stop playing because we grow old; we grow old because we stop playing
2010-10-21 木曜日 [長年日記]
[RUN] ハセツネ・ドキュメント4
- ハセツネ2日目
- 第2CP(月夜見駐車場)~第3CP(長尾平)
- 何はなくとも給水。水の残量は恐らくハイドレに0.3L、ボトルに0.3L。
- あまり過ぎ、もしくは持ち過ぎ。どちらにしても給水作戦は失敗。反省して要検討。
- 給水テントのお兄さんにポカリを一杯(0.2L)と残りの水(1.3L)をハイドレに投入リクエスト。
- 初出場で要領が掴めないままに、ハイドレが満タン(2L)。貴重な水はありがたいけど重い。嵩張る。
- おまけしてもらっているのに(多分)文句を言うのもなんなのでスルーしてブルーシートにへたり込む。
- 水をがぶっと飲んで、梅おにぎりを食べて、ベスパプロを飲んで、ゴミを掃除して、食料を入れ替えてスタート。
- そんな訳にはいかない。ここでひと眠りしたい。眠くはないけど横になりたい。っていうか、できれば止めたい。
- 心身ともに白くなりかけていると、先程のたかはしさん@名寄にバッタリ会う。元気もらう。「では、抜きつ抜かれつまたどこかで!」と言われて「はい」と返事をするも、疲労度合いが雲泥の差で、もうレース中には会えないのを確信。がんばってください。
- べったりと重い腰を上げて、でも出発したくないのでトイレに寄って、未練たらしくストレッチをして出発。
- 出発直後にちょっと開けたところを通過していると霧に包まれてホワイトアウト。ひとり立ちすくむ。
- こういうときに限って強烈ライトのランナーも来ない。
- それでは、ってことで第2関門で休憩したばかりだけどベンチに座りましょう。
- スタート直後から気になり続けていた右足首のRCタグを縦付けから横付けに直す。靴の小石も除去。
- 小河内峠までの下りはこれまでほどには荒れておらず、そのまま核心部分その1の御前山の登りに突入。
- それにしても長い。
- いろんな粉(ムサシNIとかWHG Proとか)とか飴とかを大量・連続投入して気を紛らせつつ、ドーピングしつつ殉教者のようにひた登る。
- 御前山の頂上にはたくさんのランナーで賑わっていたがまるで楽しそうな雰囲気ではない。当たり前。
- そういえば、月夜見以降では、その前からもだけど、山頂直下あたりに必ずと言っていいほど誘導員とか応援の方がおり、僅かばかり残っているやる気を呼び覚ましていただく。感謝です。
- 頂上とか東屋とか区切りに良いところでは何時までも休んでいたいけど出発。
- 御前山から大ダワまではアップダウン&つづら折りで走りやすい? でも最早グダグダ。
- 単独走行が多くなってきたが、というか一人旅を楽しんでいた区間。
- とはいえ、がんばれるところは丁度良いペースのドイターのザックカバーが光り輝く女性ランナーをターゲットにしてがんばってみたり。
- 途中、野人が猛スピードで通り抜けた。前後1分間ずつほど、彼の雄叫びが静寂を切り裂いた。惚れた。
- 大ダワ到着。もう完走は間違いないところ。休みたい。休みたい。休みたい。寝っ転がって小一時間ほど休みたい。
- とりあえずは腰をおろして休憩。のろのろと食料の詰め替え。
- ここで秘密兵器として投入したけど実は走るのに邪魔だったチェストバックをザックに仕舞う。
- 時間稼ぎに靴の小石を取る。
- いろいろ辛いなーとか思い悩みつつ、現実逃避してぼんやり。地図から目を離しふと空を見上げると満天の星。
- 星に願いを。僕に最後の力を。あとは大岳山を乗り越えればゴールも同然。出発の時間ですよ。
- 痩せ尾根だったり、獣道ライクなところをようよう走り続ける(スピードは歩き同然)。
- 大岳は険しいねー。ただ予想していた岩場を両手両足で攀じ登り、鎖場でファイト一発的な区間はごくわずか。
- 岩場の険しさよりも、これを過ぎれば、これが最後の、といった意識が疲れを凌駕します。がんばれます。
- さらに、ありえない場所(山頂間際)でも応援の方々がいました。こんなとこで、こんな時間に声援が聞けるなんて(涙)。
- 大岳登頂。ここまでくれば後は下り基調ですよ。名残り惜しいのでやっぱり腰をおろして休憩。この辺が弱すぎ。
- 生まれて初めてハイドレの水がなくなり、ホースがゴボッと。残り0.5L弱。湧水恋し。
- 誘導員のいる至る所で「水場はどこ? あとどれくらい?」的な恐怖発言を聞いていたがとうとう我が身に降りかかる。
- とはいえ、地図によると綾広の滝がありますからね。気が楽です。
- さらに、こっから下り基調ですから気分的にはグイグイ行きますよ
- と思うもつかの間、岩の段差が大きすぎてダブルストック&へっぴり腰でヨタヨタ下ります。
- 50kmを超えての下りは辛い。上りも辛いし、平地も辛いし、下りも辛い。
- 御岳エリアに突入。広めの林道区間の始まり。
- そして水場を発見。7,8人の行列。ドバドバ出てるはずの水はチョロチョロというかコップ一杯1分とかかかりそう。ありえーなーい。
- それでも命の水ですからね、10分くらい並びました。休む理由が見つかったので並んでましたが、列は遅々として進まず、手持ちのボトルには少々残っているし、この先にも何だか分からないけど水場はありそうなので、次の順番まで来たけど離脱して出発進行。
- この後、程なくして止めどなく溢れる「ザ・湧水」ありました。まさに綾広の滝。
- 飲んで、顔を洗って、飲んで、飲んで。生き返りました。ボトルを満タンにして出発。
- 試走の重要性を改めて認識。漫画の『サバイバル』的にチョロチョロの滝では発狂しそうでした。
- お腹をチャポチャポさせながら、ゆっくり下って、長尾平まで歩いて上る。
- 第3関門の長尾平:14時間10分38秒(642/1622 ↓25)
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